自分もそうだけど、SNSで個人で発言できたり、格安印刷で本を作って出せたり、スマホ一台でポッドキャスト配信できたりすると、声を出すのは簡単になったけど、その声が誰かに届くかどうかはまた別の話なのだというのがよくわかる。
基本的に他人の話なんか誰も聞いちゃくれない。
他人の作品や発言の批判はわりあい簡単に耳目も集めるし、それっぽい体裁も整えやすいし、なにより大義への貢献を感じられるから、誘惑も中毒性もすごい。だからこそ距離をとるのが難しい。
自分の相手されなさ由来のやっかみで、他人のことを褒めるのを躊躇ってしまうことがあり、自分のケチ臭さが嫌になるが、大きな声が出せる場所ではなるべくいいものをちゃんと評価するというふうにいたいし、自分にとって面白くなかったものについては黙っていたい。
なるべく気前よくいいものを褒めたい。
くさすのは飲みの席とかでいい。わざわざ言うことでもないことは、酒で洗い流してそれっきりでいい。
この文字列も本来はゴミである。
「自分もそうだけど」で書き出したときはなにかしらの自戒めいたことだけを書くつもりだったはずなのに、思いついたまま単線的に書き継いでいった結果、断片的なトピックが散漫に連続するような文になり、「自分もそうだけど」がなにを指しているのかよくわからなくなっている。
思いついたままに書きっぱなすと、こういうことになる。