パリ五輪の開会式にフランスのメタルバンドGOJIRAがMarina Viottiとコラボして、革命歌『Ah ça ira (ア・サ・イラ)』をメタルヴァージョンで歌っていたと聞き、遅ればせながら再放送を観ていた。
『Ah ça ira』はフランス革命が進むにつれ、過激な内容の替え歌が歌われた(オリジナルの歌詞が「全て成し遂げられる」「勝利を得よう」と民衆を奮い立たせるものだったのに対し、「貴族どもを吊るせ」「さもなくば壊せ、燃やせ」といった感じの)経緯を持っており、それを現代のヘヴィ・メタルとして昇華する表現に挑んだのであれば、この歌が持つ「高潔な事ばかりでは決して無い」歴史の側面を考えさせられる、興味深い演出だったのではないだろうか。