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杉江松恋さんとの月例SFレビュー番組「これって、SF?」、5月号(4月刊行分)その1です。

私は、門田充宏『ウィンズテイル・テイルズ 時不知の魔女と刻印の子』(集英社文庫)を取り上げました。
漆黒のゴーレム〈徘徊者〉によって人類文明が滅亡の危機に瀕した世界で、防衛拠点の町に住む少年が奮闘するSFファンタジーです。初期宮崎アニメを思わせるテイストの中で、門田作品らしい真摯なキャラクターたちが生き生きと描かれています。ジュヴナイルとして非常に読み心地が良く、犬(純白のシェパード)も大活躍! 背景に仕込まれたSF設定にも要注目です。

杉江さんは、八潮久道『生命活動として極めて正常』(KADOKAWA)を紹介されました。
カクヨム発の短篇集で、どこか歪んだ世界を描きつつあくまでも筆致はポップです。汁気が多いというか、読み手に余計な連想を促すんだけどそれが負担にならず旨味に転化するようなワードチョイスが癖になります。
個人的には「踊れシンデレラ」の〈「外周行ってこい!」「ッサァッス!!」〉と、「老ホの姫」でおじいちゃんが「HOT LIMIT」歌い出してからの〈真冬だった〉がめちゃくちゃツボにハマってしまいました。そこは「WHITE BREATH」歌っとけよ!
youtube.com/watch?v=G0bZFspReU

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