杉江松恋さんとやっている月刊SFレビュー番組「これって、SF?」、9月号その2です。
私は、正井編『大阪SFアンソロジー OSAKA2045』と井上彼方編『京都SF ここに浮かぶ景色』(Kaguya Books)を、2冊まとめて紹介しました。
動画中でも喋りましたが、地方SFの可能性というのを最近すごく感じています。その好例として、おすすめの2冊です。
大阪と京都の真ん中で両方を行き来しながら学生時代を過ごした元枚方市民としても、たいへん楽しめました。
1枠で2冊というイレギュラーな紹介だったので、触れられなかった作品がたくさんあったのが残念です。なるべく名前だけは出そうと、後半アワアワ喋っています。
杉江さんが取り上げられたのは、飯野文彦『甲府物語』(SFユースティティア)です。
こちらも地域の風土に根差した幻想・ホラー作品集で、私小説的要素が相まって特の読み心地になっています。私は一部ネットで読んでいたのですが、紙でまとめて読むとまた違った味わいがありますね。