2⃣ 1のキャリアとメーカーがやる気を出したところで実は次の壁が待っていて、iPhoneがAndroidよりも長いサポートを提供してこれた理由はこれが一番大きい(だから高いんだけど)
端的に言うと、Qualcommが長期間SoCやモデムのサポートをしないので、メーカーがやる気になってもそれ以上長いサポートを提供しょうがない。
脆弱性というのは見つかるもので、セキュリティアップデートを継続することで被害が発生しない状態を保つしかない。
Androidはkernelがオープンソースだけれども、SoCや通信に使うモデムはプロプライエタリなので、メンテナンスは実質的にメーカー以外できない。なのにQualcommがサポート期間をiPhone並にしないとメーカーがどんなにメンテナンスを頑張ったところでAndroidをiPhoneと同じ期間安全に使うことができない。FairPhone 5が8年のセキュリティ付きサポートを表明したのはQualcomm QCM6490に8年間のサポートを付けさせたから。
また、iPhoneがAppleの都合でサポートを頑張れているのはiPhoneのSoCが自社製造だからである。
同じような立場でTensorをSoCにしているGoogleがPixel8で7年間のサポートを表明したので、Qualcommも全部このくらいにしてくれることを祈るばかり。
サムスンも自社で作ってるExynosは自社でサポート期間を決めれるはずなので、Qualcommを乗せてるモデルよりもExynosを乗せてるモデルのほうがサポート長いことを売りにできるし、サムスン以外のExynosを使ってるメーカーへの訴求ポイントにもできる。
3⃣ソフトウェアとは別に、ハードウェアは壊れゆくもので、シンプルにゴムは劣化するし、リチウムイオン電池は500回の充放電を寿命とするものが大半。フレームが変形するレベルの衝撃を与えたり画面を割ったり、LCDパネルの寿命で線が入ったりという故障は想定できる。
このうち電池は以前のAndroidは裏蓋を開けて電池パックを変えれるのが当たり前だったので、バッテリーパックの供給を絶やさないようなんとかしてもらうしかない。FairPhoneのようにユーザーでできるようにするか、持ち込み修理の窓口を確保するかでどうにかできる問題。