5歳の頃に家族日記を書いていた。家族日記というのは、家族で持ち回りで一人ずつ日記を書いていくものだった。おかしいのは父も母も兄も私のことを書いていたこと。じろちゃんは冷蔵庫を開けたら卵を持って走り出した、じろちゃんは苺を見て「今日の苺は迫力が無いね」と言った、私は私でもちろん私の今日保育所であったことを書く。5歳だけど文章が書けた。オチで笑わせるようにした。家族の主人公は私だった。兄は8歳しか離れてないのに保育所の送り迎えもしてくれていた。
その後、なぜか私単独の日記になり中学生頃まで日記書いてる。しかも途中から暗号交じりになっている。当時私の中でだけ流行っていた子音と母音を組み合わせた簡単な暗号。
あの日記、まだ実家にあるかな。後ろのページに有名な詩人の有名な詩が乗ってた。「ミラボー橋」とか。なんかかっこよく見えて切り取って違うノートに貼ったので、無くなってしまった。