https://note.com/awokozaizheli/n/nb46d7b29c17b
先日このノートを読んで、5年前の狂乱の半年を思い出したのであった。
あのとき、ここに書いてあるような「感想」をネットで述べただけで「親中派」認定され、職場や家や家族を晒されて酷い目に遭った人たちがたくさんいる。
デモ隊に暴行されて手が不自由になった中国人や、駅を破壊してるのを注意しただけで生きたまま火をつけられた労働者のおじさんや、レンガをぶつけられて死んだ清掃員のおじさんがいる。
日本人の観光客もケガさせられてたよね。
みんな忘れてるだろうけど。
そういえば台湾のナショナリズムを肯定してる台湾在住日本人の作家さんのポストを見かけたけど、ナショナリズムは排外主義に直結するのでダメだと私は思うよ。
台湾のナショナリズムを肯定するならば、他の国のナショナリズムも肯定しないとおかしいでしょ?
台湾のナショナリズムはいいけど、中国のナショナリズムは悪とか言わないよね?日本のナショナリズムも肯定できる?
読んでた漫画に「本当に怖いのは悪ではなく暴走した正義である」って出てきて一気にイヤになってる。
最近、流行りのこの考え方、私は根本的に間違っていると思う。
大抵の場合、「暴走した正義」で問題なものは「正義の名を語る悪」であり、そもそも正義ではないと思う。
正義という言葉が軽んじられていると思う。
ヒトを含む哺乳類の性染色体XY型は雄ヘテロ型と呼ばれている。ヒトの場合、多くの雄個体がXYではあるけれど、XXやXXY、XXXYという組み合わせを持つ個体もある。
いずれの場合であっても、本人自ら検査を受けない限り自分の型について知ることない。
「性分化」の発現はY性染色体上にあるSRY遺伝子の働きを発端にするが、X性染色体上に転移している場合もある。
その他にも、SOX-9、DAX-1 、WT1、LIM-1、SF-1、WNT-4、RSPO、「エンハンサー」という遺伝子調節領域の働きも性の決定に関与していることが分かっている。
これら様々な働きのなかで、内性器、外性器、性腺が分化し、ホルモンと受容体の働きもあって性の表現型となる。
こうした性分化における複雑な機序の結果である表現型を含めて、我々は多元的に「性別」として判定され、性別二元制の社会においては「男性」「女性」のいずれかに分類される。
つまり、性染色体の型だけで判断できるものではないし、このような機序を踏まえたうえで「性別」という言葉を使う場合、性染色体XYは、XとYが組み合わさった形に過ぎないものといえる。
セメンヤ選手へのインタビュー記事。
生まれたときからずっと自他ともに女子の一人として生きてきて、競技に出会って努力を積み重ねてきた18歳のある日突然検査を要求され、その性染色体がヘテロ型であったことを理由に競技人生を絶たれ、そしてそのプライバシー情報が公表されてしまい、世界中から「身体男性者」だと言われたり、性器までもネタにされることが、どれだけ酷いことなのか。
そんな世界が「女性の安全が守られた公平な世界」なのだろうか。
──
「ある日、何らかの医学的な理由で、実際には女性ではないと告げられたと想像してみてください。考えてみてください。世界中の目から見れば、あなたは自分が知っている自分とは別の何かになってしまうのです。そして、世界中があなたについて話すのを止めません。死ぬ日まで、あなたは性器や性別やセックスなどについてのジョークの落ちになり続けるのです」
https://www.theguardian.com/sport/2023/oct/28/athlete-caster-semenya-memoir-race-to-be-myself-extract
「強い男性は英雄になれるが、強い女性は疑いをかけられる。女性スポーツの歴史は30年代から現代に至るまで"本物の女性なのか"という嫌疑との戦いと共にある」と、授業で必ず語るようにしている。
──
男性選手がこのような検査を受けることはほとんどなく、社会一般からもスポーツや身体活動で成功することを期待されている。私たちの社会に深く根付いた性差別によって、女性アスリートのパフォーマンスや外見に厳しい目が向けられている一面は否めない。女性がトップレベルのパフォーマンスを発揮すると、“男性的”と見なされることがよくあるが、これは男性は身体的に優位であり、女性はそれと比較し弱くおとなしく、全体的に能力が劣っているという長年の偏見によるものといえるだろう。
https://www.vogue.co.jp/article/imane-khelif-paris-2024-olympics
女子ボクシング66キロ級台湾代表の陳念琴選手は花蓮出身、アミス/パンツァー阿美族とブヌン布農族のダブルルーツ。差別やいじめを経てオリンピック出場も東京五輪の直前に悪性リンパ腫が発見され闘病後出場八強止まり。
3度目のオリンピックでようやく銅メダルを手にした27歳「ベテラン」選手!
巴黎奧運|抗癌女拳王秉持阿公遺願 陳念琴堅持一念終摘下銅牌 | 香港01 https://www.hk01.com/即時體育/1044700/巴黎奧運-抗癌女拳王秉持阿公遺願-陳念琴堅持一念終摘下銅牌
性別騒動でいろいろ言われてる(IBAがいろいろ言ってるけど証拠は出さない)イマネ・ケリフ選手が女子ボクシング66キロ級金メダル獲ったんだけど、台湾の陳念琴選手(原住民)のインスタストーリーズがメダリストでわちゃわちゃしててめちゃいい!
https://www.instagram.com/boxing_chloe
関東大震災の朝鮮人虐殺については千葉も舞台になっていていろんな話が郷土資料として残っている。いい話もあるし、無惨な話もたくさんある。
出てくる地名が身近なので「あそこも、ここも」人が殺された場所だと知って他人事ではないと思った。
近所の川を自転車で通ったとき、桜がきれいに咲いているその川に殺された朝鮮人の遺体投げ込まれたという記述を思い出してゾッとした。地理的にもっと上流だろうけど、きっと下流も血の色をしていたはず。
いまだに「虐殺はなかった」「朝鮮人が先に暴動を起こした」と言ってるような人達がSNSにいるのは本当に恐ろしいことだし、災害が起きるたびに「中国人窃盗団が云々」というデマが流れいずれデマを元に人が殺される可能性があるのではと心配になるし、こうやってたびたびデマが起こること自体が関東大震災のとき朝鮮人虐殺が起きたことの証左になるのでは?と思う。
NHKの朝ドラで関東大震災時朝鮮人虐殺が描かれたみたいな話を感慨深く語る言葉がTwitterで流れてる。
関東大震災時朝鮮人虐殺は調べれば調べるほど、その規模もなんもかんもが戦慄するものというのは間違いない。
これを語らず、無かったかのように、ウソであるかのように扱うのは言語道断なのは間違いない。
その意味では、語られた事は間違いなく悪い事ではない。
ただ、”朝鮮人”以外にも中国人(主体は中国人労働者)が殺されている事、殺された理由は別にある事、殺されたあと生存者(虐殺の主たる対象であった中国員労働者)は半ば強制的に送還された事。関東の中国人労働者数千人送還されている。
国策によって導入された外国人労働者たる中国人労働者が経済状況の悪化と直後の災害を機に殺害と送還によって排除されたという事はまた違う話として忘れてはいけないのではないかと思う。
そしてそこはほとんど語られていない。
関東大震災時朝鮮人虐殺のその凄惨さの前には見えづらいのも分かるし、関東大震災時朝鮮人虐殺が語られないのだからまずそこを語るべきなのは当然の事なのだが、性質が違う外国人労働者虐殺があった災害を契機として外国人労働者の排除があったという事は忘れてはいけない。
そういう思いは強い。
なので、わたしは、今後も関東大震災中国人虐殺を言って行こうと思う。誰も語らないから。
何度も言うが、だからと言って朝鮮人虐殺がどうでもイイものと考えているわけではない。
九龍の魔女