全然チェックしてなかったから初めて知ったんですが、今年のカンヌのグランプリは「All We Imagine as Light」というインド映画だったんですね。
インドの映画としては30年ぶりにコンペティション部門に出品され、パヤル・カパディア監督はインドの女性監督として初めてグランプリをとったらしい。日本でも公開してくれないかなあ。

日本語記事のインタビューも良かった。
「フェミニズムは、経済的に自立すれば自由になれると私たちに教えてくれましたが、インドではそうはいきません。インドでは、女性は名誉の対象のようなもの。誰を愛していいのか、誰を愛することが許されないのか、社会が女性たちに伝え続けている中で、大人の女性が幼児のように扱われている現状に私は深く影響され、心をかき乱されています。この映画はその問題を取り上げているのです」
marieclairejapon.com/culture/1

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そしてアカデミー賞出品作にこの「All We Imagine as Light」が選ばれなかった(明日公開の「花嫁はどこへ?」が選ばれた)ことで物議を醸しているらしい。
hollywoodreporterindia.com/fea

「花嫁はどこへ?」はインドらしさが評価されたっぽいが、「インドの伝統文化を描いているからインドらしいというのはオリエンタリズム的な見方だ」との指摘はもっともなように思う。
また、選出委員会の「インドの女性は服従と支配が奇妙に混ざり合っている」という公式コメントも性差別的だと批判されており、「インドの権力エリートは女性を二元論でしか捉えられない。だから女性は完璧なヒーローか完璧な被害者でなければならない」というのも複数のインド映画で心当たりがありすぎる…

「花嫁はどこへ?」自体は良い作品のようなので楽しみです。

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