たとえばメドーを気に入るリ一バルは、訓練を経て「まるで自分の手足のように神獣を操る」ところまで行ったときにまず自己愛向上心のあたりで(メドー!悪くないな……!)と認めるに至ってじわじわお気に入りになってったんだろうなというイメージがある。
まず自分(の力)の拡張要素として対象を気に入って、そこから愛着が進む。
そういったリ一バル個人の歴史があった上で、後代のテバは「リトの一族の誇り」「戦士の伝統」というものの中に当然に「リトの英傑リ一バルを含んだものである」と見なして憧れているから、個のプライドが強めなリ一バルよりも故郷や一族に対する愛着やそれに由来するプライドのレンジが広くなる……感じ。
リ一バルが弓術大会優勝で個人的な賞品として建ててもらった飛行訓練場をその後他のリト達にも開放したこととか、訓練施設の充実にあれこれ素材や資金提供のしてたこととか、その辺の出来事きっかけに「良き戦士は後継ため村のために尽くすべし」みたいな新しい伝統できてそうだよな~と、テバの憧憬継承実践のやり方を見ていて思う。