劉慈欣の『三体』は、「世界を滅ぼすのは常に女」「ヒロインは聖女キャラ」というパターンがあって、フェミニズム的にダメダメなんだけど、『流転の地球』でも、着火石を撃って作戦を台無しにしかけるのは衛生兵のジョウ・チエンで、ヒロインのドゥオドゥオは無垢な聖女キャラだったので、ブレないな〜と思った

Netflix版ドラマの『三体』も観て、これもおもしろかったけど、ホワイトウオッシュではあったかなと思う
キャストには、アフリカ系とかメキシコ系とか、いろんなルーツの人がいて、世界観の広がりも感じられたし、中国系のキャストで制作されたテンセント版のドラマだってある

でも、白人中心の映像作品は世に溢れているのに、アジア人初のヒューゴー賞を受賞した小説が原作のドラマでもこれか〜…とは思ってしまうというか

シーズン1で中心になるキャラクターは、葉文潔(ジーン・ツェン/ロザリンド・チャオ)か、ジン・チェン(ジェス・ホン)だと思うんだけど、ヴィジュアル的な広告や集団インタビューを見ると、オギー・サラザール(エイザ・ゴンザレス)が「1番最初」や「中心」になっていることが多くて、やっぱり「アジア人をメインにはできない」という商業的な判断なのかなあ…と考え込んでしまう
netflix.com/tudum/articles/3-b

かなり気を遣ってプロモーションされているとは思うんだけどね
この相関図なんかは、「中心」や「階層」を作らず、関係性をわかりやすく説明していて、よくできている
netflix.com/tudum/articles/3-b

キャラクターひとりずつを取り上げたこのポスターも、原作を「群像劇」として構成し直したドラマのコンセプトにも合っていてよい
デザインもかっこよくて好き 瞳のハイライトの入り方やエフェクトの違いも、キャラクターの信念や運命を表していて、めちゃくちゃうまいと思う
cinematoday.jp/page/A0009126

私は劉慈欣作品もNetflix版ドラマも好きなんだけど、「でもフェミニズム的にダメだよね」とか「ホワイトウオッシュではあるよね」ということは、認めて考えた方がいいんじゃないかと思うし、そういう瑕疵のある作品に対して、どう向き合っていくか、迷いつつ考えているところ

差別を容認してはダメだけど、瑕疵のある作品を完全に避けようと思ってもそれは難しいし、苦しいことなんじゃないか
だって、この世界に安全な場所なんてないし

そこからどうよくしていけるか、ということを考えた方がいいのかな
1/0で判断するんじゃなくて
私が優柔不断でクソ真面目な性格だからそう思うのかもしれないど

めんどくさいけど、めんどくさいからといって捨てたくないなあ
とか、そういうこと

夜中のポエムっぽくなってきた〜

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消費だけして批判せず、公式にお金を落とし続けることは加担になるからできないというケースもあるし
う〜ん、やっぱりあきらめず考えていくしかないかなあ と思う いまは

相関図は、リンク先の「3 Body Problem stars:」からキャスト名をクリックすると見られます
netflix.com/tudum/articles/3-b

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