梅津庸一「エキシビションメーカー」、作品を空間内にロジカルに展開してひとつのストーリーやステートメントをつくりだすような「キュレーション」に背を向けるがごとく散文的な印象の構成が、その実けっこう濃密な作品の見方の誘導をつくりだしている展覧会で、図と地、空間と作品、キュレーターと作家、みたいないろんな対立が(たぶんキュレトリアルな倫理からするとちょっと侵犯的なやり方で)乗り越えられててすごかった。また一方、作品の並置が見方・見え方を規定していく展示の端的な力も出ていて、唸った。4階までいくと、あの部屋はさすがにあざといのではと思ったが、このくらいの思い切ったことをやらないと気が利いたアーティストキュレーションの展示になっちゃうだろうし、実際4階が一番くらった。

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あとシンプルに梅津さんの版画がよかった。陶芸よりも好き。

展示されてた作品では佐藤英里子が一番良かった。ファッション(被服科)→版画というちょっと変わった経歴の人だけど、テキスタイルと版画表現の折衷感がよく(吹き抜けに展示の大きな布に刷ったやつとかインパクトあった)

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