わたしは『結晶するプリズム』を「本のフェアトレード」認証に申し込んだけれど、「本のフェアトレード」で提示されている条件のみが正解だと思っているわけではなく、印税が悪だと思っているわけでもない。今までも見えないところでいろんな取り組みをしてきた人がいると思うし、そういう人たちの努力や試みが明るみになって、そういうやり方を好む人の後押しになればいいなとは思っている。
訳者や著者の待遇改善は大事だと思うけれど、
それと同時に「認証」するのは誰なのか、そのプロセスはどうなのか、そこに対するチェックシステムの整備や批判的な視点は忘れてはいけないと思っている。