The Warrior Girl Unearthed by Angeline Boulley
ミシェルオバマの映像制作会社によるドラマ化が決定しているベストセラー小説『Firekeeper’s Daughter』の続編。主人公は一作目のドナスの姪っ子、ペリー・ファイヤーキーパー・バーチ。
釣り好きで学校嫌いな北米先住民アニシナベの高校生ペリーが、ひょんなことから博物館でインターンとして働くことになり、自分の先祖のご遺骨が施設に閉じ込められていることを知る。なかでも「少女戦士」と呼ばれるご遺骨に強いつながりを感じ、どうにかしてコミュニティに連れ戻して埋葬できないか模索を始める。
彼女のご遺骨を取り戻そうとする試みと、先住民女性を標的とする犯罪が重なり合い、ペリーの大切な人たちに危険が迫る。
アニシナベ語を多く用い(注釈もないものが多い)アニシナベの人たちのために書いた物語であることがビシビシ伝わってくる。同時にご遺骨返還のプロセスや法手続きなどは詳しく説明している。
アンジェライン・ブーリーの文体自体はそこまで惹かれないけれど、ストーリーテリングがすごくうまくて好き。次が絶対あるので待ち遠しいです。
アイヌのご遺骨返還についての記事: