ネタバレ感想③
ジッパーのくだりなんか、他の男とセックス(手術)してきたことを見せられて嫉妬と興奮に苛まれたレアがソールの腹開いてしゃぶるんだからもう完全にソール受。クローネンバーグ攻。
突飛な設定に戸惑ってなんだかよく分からないまま進むし、回収されないものがちらほらあるのだが、まあ正直そこは重要じゃないからいいんだろうなとこっちが察する感じになる。それでも面白いと思う。ヴィゴとレアが上手いから成り立つのかもしれない。最後のシーン、私は好き。狭間の中で目覚める者は苦難を背負う分美しいと思う。
イースタンプロミスもそうだけど、全部明らかにはされないしやりたいことをやりたいだけやる監督なのかなと。
ヴィゴじゃなかったら観なかったかもな〜という感想も残しておきます。
ネタバレ感想②
まあそういう映画の設定はさておき、ソールは体内を開いて臓物を取り出すというパフォーマンスを生業にしているため兎に角体に色々突っ込まれる。切り開いて見せるだけに留まらず、内視鏡をズボズボされたり、謎のアームでモツをぐりぐりされたり、腹にジッパーをつけられて中身をしゃぶられたりする。いやいやまさにど変態の所業。その上、パフォーマンスは過激なだけに人々を熱烈に魅了し、それはパフォーマーたるソールへと向くわけ。あとは何が起こるかお分かりですね?
ソールは常に全身を黒い衣服で覆っていて外出時は目元くらいしか見えない。息苦しそうにゲホゲホしてて喋り方は静かだし控えめな印象。にもかかわらず、寧ろだからこそ?めちゃくちゃにエロい。実際手術はセックスとかいうパワーワードも随所で炸裂するので、ソールはほぼセックスシンボルに近く、やたらと迫られ詰め寄られてじりじり後退する感じは堪らんものがあります。意外にも〝古風な〟セックスシーンがない辺りこだわり抜いた変態性癖に浸れる。
クライムズオブザフューチャーネタバレ感想①
ヴィゴがもうずっとはちゃめちゃにエロい。これに尽きる。
この世界の人間は痛覚を失っており、詰まるところある種の娯楽として解剖が行われたり、ショーとしてアングラな行為が横行し、それに人々は惹きつけられてやまないらしい。
ソール(ヴィゴ)はそのショーのパフォーマーでありスターでもある。ソールは殆どの人間が失った痛みを感じられる一部の人間であると同時に、体内に新たな臓器を生み出してはそれを切除するというパフォーマンスを行っている。その施術を行うパートナーがレア。
という設定をまず深く脳に染み込ませなければまぁまぁ置いていかれるし、設定がぶっ飛んでるせいか、想定されてないところで面白くなってしまう。
そしてこの〝未来の犯罪〟というのが何を指すかというと、未知の進化を遂げようとする人間、及びそれらが齎す恐怖そのものを指してる気がする。違うかもしれないが。
実際にソール達が生きる世界は、進化と抵抗の過渡期にある。それを人間が望もうが望むまいが、現実に変化は進行している。多分これらを再び脳に染み込ませ、怪訝な顔をするのではなくただ受け入れるだけでずっと楽しくなると感じた。
壁打ち