自分の書いた二次創作を読み返すと、(あえてこの言葉を使いますが)女々しい男性が好きなんだな……というようなことを思う。女々しくてうじうじして、後悔したり傷付いたりしている人の方が、困難に当たって挫けず強い人より好き、なんだなあ。
女々しいという言葉をあえて使ったのは、恐怖や後悔や繊細さ、傷つきやすさといったものが、一般的に「男らしさ」の対極にあると考えられていて、男性がそれらを持っていることが歓迎されないきらいがあるから。
そういうものを胸の中に持ち続ける、そういうものと「付き合っていく」ことのできる男性が見たい、みたいなのはあるんだと思う。そういう動機で二次創作小説を書いているというか。
物語の中で非常に「強い」人として描かれる男性が、そういうものを内側に抱えながら生きていたら良いなあ、みたいな解釈、あるいは夢、妄想、によって二次創作を書いているのかもしれない。そういうところはだいぶある。