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The Vinesのクレイグが昔ライブ後の疲労感を「宇宙船から降りたみたいな疲れ」と例えていた記憶があるが比喩がうまい。私もこのところそんな感じの異様な疲労感に取り込まれておりメンタルの具合が良くない。CxOxBの池田さんも言っていたが、昔の音楽雑誌は絶妙な比喩や形容が跋扈していて面白かった。紹介されている音源の大半は余程の文化資本がない限りすぐには聴けず、音源は音そのものよりテキストからまず出会うのが通例だった。あやふやな記憶で正確な引用ではないのだが「不死鳥のようなアルバム」とか「大気圏に突入しながら座禅を組んでドストエフスキーを通読しているようなアルバム」とか「高速で回転する発動機にビー玉を一つ放り込んだようなアルバム」とか、そんな言葉が並んでいた。今ならレビューをしっかり読むより先にサブスクで即日聴いてしまうだろう。先日、友人と自分の作品を他の何かで例えられる時の気持ちについて話したが、まるで関係のない憶測の影響元を並べられ「〇〇みたい」と言われたら嫌な時は嫌だが、大気圏に突入しながら座禅を組んでドストエフスキーを通読しているみたいな作品などと言われたらちょっと嬉しい、と思う。

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