09年からテレビを観ない暮らしにしたので帰省のタイミングでいろいろ吸収をしている。俳優名や現行のお笑いに関しては母親の方が詳しい。一応自分のヒーロー活動について説明する事もあるがピンときてもらえる事はほぼない。楽器も弾けず楽譜も書けない私でも作曲行為が可能というDTM概念がまずわかってもらえず早い段階で躓く。またスーパーの店内BGMで聴くJポップしかポップミュージックとの接点がない為なかなかグラインドコアの話などには行き着かない。ただ「編曲」という言葉への反応は他とは違い大きく、昨年初めて編曲の仕事をしたよと伝えたら驚きながら喜んでいたので良かった。しかし人から息子が何をやっているのか聞かれて答えるのはなかなか困難らしく、確かに「息子は荒川区の治安維持の為に素性を隠して自警団をやっておりましてね、全く何やってんですかね(笑)」などと聞かされたら誰でも不安になるだろう。母親は私に「となりのトトロ」の糸井重里のような大人になって欲しかったらしいが似ても似つかぬ仕上がりとなった。何者にでもなれるという気楽さと大抵の事は取り返しがつかないという小心、二つ我にありという感じでやっていくしかない。