3年前の12月はひと月に10本近くライブがあり、ライブハウスで真っ当に曲を演奏するライブから、勉強会ライブ、無理問答のライブ、自作の戯曲のリーディング公演や、即興ミュージシャンが複数人入り乱れる恐怖のオールナイト・インプロ・イベント、そして切り餅の配布からスタートする史上最高のカウントダウン・ライブなど、毎度性質のバラバラなライブが続き目まぐるしかった。とは言え音楽の合間にフィギュアスケートや書道、生け花や家電の実演販売のライブをしている訳でもなく、「全部音楽みたいなもの」とも言えるし、そう言った方が音楽家っぽくて格好もいい(ちなみにcotto centerさんはライブ中に本当に生け花をするので必見である)。当時は普通に出勤もしていたのだから何をどう誤魔化して生きていたのか不思議だが、オフィスの片隅でこそこそ打ち込みをして備品のテプラで物販を作り、夕方頃に人知れず姿をくらまし平日夜のライブハウスに立つ生活はヒーローっぽくて面白かった。今年の12月のライブは1本だけで、さっき終わった。懐かしい人が沢山いて、終わって雑談をした。来年もよろしくお願いしますと挨拶をして、年の瀬をとても感じた。