友人とSFごっこをして遊んでいたらなんらかの催眠状態に没入し目から涙が止まらなくなり危なかった。設定は未来から来た友人が幼少期のhonninmanに話しかけるというもの。ごっこ遊びは大好きなのでどんな設定にも乗るし役になりきるし楽しみきるが、その性分も時に諸刃だなと流石に感じた。幼少期の自分になりきって、未来の自分の容姿や未来における家族の生存の有無、自分がどこでなにをしていて25年後の世界はどうなっているかを未来人に尋ねていたら、蓋をしている様々な記憶がいっぺんに開陳され泣き出してしまった。知らないはずの未来を何故か全て知っているという倒錯した感覚に突然なり、今は大好きで仲の良い家族の構成員が次第にいなくなり、家族愛などへの距離感をやがて自分が抱くようになるまでのプロセスを圧縮して受け取ったような気持ちになった。そんなものは受け取れるはずのない代物なので感情が決壊を起こしてしまいあわや大惨事であった。友人も心配していたが怪しげな商売をたくらむ人からすればhonninmanは大変陥落させやすい人間であり、自衛の為にもヒーローとしての確たる意志をさらに再内面化させていく必要を強く感じた。