疲れてくると怪談本ばかり読むようになる。Kindle Unlimitedはたくさんの怪談本が気軽に読めるのでもはや半分くらいは怪談本の為に登録している節がある。怪談本は読むと感覚が鋭敏になりちょっとの物音や気配にも素早く反応可能となり簡単に言えばビビりになる。読んだ内容は端からほとんど忘れてしまうが心細い感じやソワソワとした心の不安定さだけが身体に残りしばらく続く。しかし全体としては鎮静効果のようなものがあるから不思議だ。そんな話を尊敬する某先輩にしていたら「残穢」が未読なのは問題だと言われ慌てて買って読む。先輩の周りでは「残穢」を読んでから赤ん坊の声が聞こえるようになった人もいるらしく「残穢」エフェクトは実際怖い。もちろん「残穢」自体がそうした伝播する恐怖についての物語であり決して馬鹿には出来ない。ちなみに私は「残穢」読了後、いわゆる「縊死」についてを調べたり考えたりする期間がしばらく続いたので本って凄い。最近疲労やストレスが溜まると唇がパンパンに腫れる事があるのだが、怪談本を読み耽っている時期に唇が腫れると「呪い」感が強く嫌な気持ちになるのでそこが重ならないようにだけ気をつけたい。