ゼルダを終わらせたのでまずはラストの話でもしようか。早口で。
ブレワイガノン戦のトドメの一撃あたりは「100年の終わりの最後の2秒」みたいな感じで、やっとここまで辿り着いたという達成感と、本当にこの一射で終わるという寂寥感みたいなものがエモのミルフィーユと化して感情が千々に乱れたのだけれど、今回黒龍戦の主役はむしろゼルダで、陽光の中から始まり赤い月に向かってガンガン高度を上げながら「どや! タイトル回収や! これが『ゼルダの伝説』や!」と神話的シチュが叫び続けている中でその伝説の1パーツとして組み込まれた感触があり、そこでは達成感云々の個人的な感情より先に人智の及ばぬところに対する畏敬の念みたいなものの方が先に立ち上がってくるわけで、なら前者は今回捨てられたのかというとさにあらず、それはもちろんラストダイブに託されているんだけど、ここから得る感情は前作とは違っていて一度切れたものを結び直す感じというか、あそこ(つまりオープニングのハイラル城地下)で途切れたものを繋ぎ直してもう一度始めなおすという「再起」が強く感じられ、前作のラストで過去に向いていた感情が今作は未来に向いているなと気づいてグッときて、これはただいまの物語なんだ…と思っているとゼルダが「ただいま」と言い出して感情を司る脳の部位が破壊されたよ。
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限界オタクの鳴き声も格調高く見えてきておもしろい。
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