四畳半神話大系のアニメ版も完走したのだけれど、小説と比較して無限並行四畳半世界を経た先輩の感情が激しく揺さぶられていて、また違った良さを得られたな。
小説とアニメとで無限並行四畳半世界に迷い込んだ際の前提条件がやや異なっているのがその理由かな。アニメの方の先輩は、最終的にサークルなぞに薔薇色のキャンパスライフは待っていない、だからこそこの大学生活は四畳半に引き篭もると決めて、本来必ず交わるはずだった小津や明石さんとすらも関わりを持たず、たった一人きりで二年の時を過ごしていて。その孤独があったからこそ、数多の並行世界の自分が過ごした無駄ばかりだけれど楽しかったキャンパスライフや、周囲の人々の存在がどうしようもなく愛おしくて、恋しくなったんだと思う。
絵を描いて喋る