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夜は短しの先輩、最後の最後で「入学以来決して上がることのない学業成績を抱えたまま、逃げのための大学院進学を掲げ、だもので就職活動からは目を逸らしており、金も無ければ才も根性も、腕っ節も無く、可愛らしさも無い人間である」ということを露呈してきて、私の癖の教科書を履修してきたのか?の気持ちになっている

哲学科、ただでさえ就職できないから所属した時点でお終いって言われてるのに(これを大学の哲学科お頭教授が初回授業で言う)

「やる気も目的も無い哲学系大学院五回生の男」って地獄の如き一文だな

この手の澱みでしか得られない栄養があるな。おしまいな男子学生から生成された煮凝りを食らって生きてる

この男に添い遂げていたら、どのベクトルにおいてどう足掻いても破滅しか待ってないから、彼女さんは早川先輩から離れておいて正解

これが理系の大学院とかだったら、企業や研究所での研究職に進むって手があるだろうからまだ救いようがあるんだろうけれど、先輩の場合は哲学科の院生だから、このまま地に足つけずにふわふわやっていったらたぶんおしまいなんだよな。先輩としては30前後で死ぬ予定なんだろうからこれでいいんだろうけれど

自創作の早川先輩が修士課程の院生って設定にしてるのも、自分の癖に従ってのことだったりする。全ての院生にマイナス的偏見を持っているわけではないんだけど、やる気や目的のない人間が院生になって学生期への幕引きを先延ばしにしてるだけだと、行き先がどんどん絞られて逃げ場を失うだけだから。早川先輩は今後の人生計画というものが全く無く、「まあ勉強はできるしもう少しだけ学生やっておくか」くらいの気持ちで27歳大学院五回生になってる男

癖がおしまいであるため、「大学五回生」なんて字面が出てくるとときめいてしまう

アニメ映画で俳優を声優に起用するやつを許さないんだけれど、夜は短しの星野源と、プロメアの堺雅人は個人的に良かったと思えたな。波長が合ったから

学生時代にシェイクスピアのリチャード3世に出会って以降、久方振りの昂りを覚えている

夜は短しは映像作品の方を先に履修したのだけれど、映像と文章とで得られるものの性質や濃度がかなり変わってくるね。具体的に言うと、思っていたよりも先輩がどうしようもない男だったんだな。小説の方だと先輩が語り部としてメインを張っていて、当然偏屈で変にプライドを持っている先輩の思考/感情ががっつり文章表記されているもので

夜は短し歩けよ乙女、黒髪の乙女視点と先輩視点で物語が描かれるのだけれど、黒髪の乙女視点だと彼女のふんわりきらきらとしたある日の冒険譚の如き文章を摂取できて、先輩視点だと彼の拗れ切った思考となけなしのプライドを練り込んだ文章が摂取できて最高

すごいな。森見登美彦の小説に私の欲しいものが全てある

そのくせ、自分ごととなるときっちり黒髪の乙女との少女漫画顔負けの淡い恋愛劇をしこたま妄想しているものだから、もう可愛くて仕方ない

夜は短しの先輩、リア充をあからさまに目の敵にしてるのが大変可愛らしくて……古本市で望みの本を手を繋いで探す男女の番について言及した際は、最後に「暑苦しい限りだ」って余計な一言を添えるし、望みの本を求めて古本市を死に物狂いで駆け巡る際はことさら男女の番を突き飛ばしてたの大好きなんよ……

日付的な諸事情で、今Twitterに顔出して呟くと私が活動的であるにも関わらず無反応なのが露呈するから、此方にて籠った熱を発散させていただきたく……

しかも、散々脳内で理想の恋愛計画を企てておいて、もっと直接的な黒髪の乙女へのアプローチの可能性が舞い降りてきたら、「バタフライ効果みたいに迂遠な恋愛プロジェクトは、その辺の恋する中学生にくれてやろう」って易々と足蹴にしてくれるし。その足蹴にした計画が現実に起こり得てしまった際には、自分で想像しておいて意気地無しだから何にもできなかったの、可愛すぎて駄目である

先輩、先輩の中のロマンチックエンジンに歯止めが効かず、脳裏にて散々黒髪の乙女との絵に描いたような恋愛物語を展開させたのち、ふと本来の擦り切れた思考に落ち着いて、大変な羞恥を得ながら「恥を知れ。しかるのちに死ね」と自虐してるの最高すぎて、永遠にそのページを読み返してしまう

文化祭のことを「阿呆の祭典」って呼ぶ先輩滅茶苦茶に良くないか

森見登美彦良過ぎていろんな所で喋りまくってる。一箇所に集中して垂れ流すとやばさが濃ゆくなるから

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