ドキュメンタリー『あまくない砂糖の話』ではオーストラリアの先住民、アボリジニが住むアマタという町に白人がもたらした食文化による悲劇が紹介されていた。

「食文化の影響」だけでは「誰が」が隠される。この論法は「沖縄問題」を取り上げる日本人ジャーナリストが自らの加害性をうやむやにするためよく利用するので、ここはきちんと白人(入植者)が持ち込んだ事を強調したい。

年間に飴玉数個分しか砂糖を摂取せずほぼ自給自足で生活してきたアボリジニは入植者の侵入によってオーストラリアをコーラの摂取量世界一へと押し上げる一端を担うほど砂糖への依存が高くなった。

依存性の高い嗜好品を先住民の生活に持ち込むのは支配者の常套手段。植民地として依存症になりやすい環境をわざと作り出し、依存し始めたら「劣等民族」などのレッテルを貼り、支配者の介入を「正当」としてそこから支配を強める。依存は個人の問題ではなく社会が与える影響が大きい。

ここ最近沖縄では中高生の薬物使用が問題となっている。ネット上では当然のごとくヘイトの的だ。原因を子ども達個人や家庭環境、「怠惰な県民性」等と矮小化せず、アイデンティティや先住民の視点から自明である日本の責任を問わずして本質的な解決は不可能だろう。

newsdig.tbs.co.jp/articles/rbc

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