トランスジェンダー入門
トランスジェンダーに対してよくある誤解や「素朴な疑問」に対して丁寧かつわかりやすく答えるだけでなく、シスジェンダーにとっては問題なく過ごせていても当事者にとっては障壁となる場の説明や、特例法や医療の問題点も解説していて「入門」として適切な本だった
特例法は文字通り救われた当事者もいたんだろうけど、私的には戸籍や異性愛至上主義といった問題点から目を逸らしていて当事者を家父長制の枠からはみ出ないようにした法律だと思ってるし、医療において特に自分史の必要性ないだろと(医療に対して)言いたくなる。
本にも書いてある通り大事なのは今までの人生よりもこれからの人生だし、第一医者からジャッジをもらう必要性を感じない。
一方で、当事者といっても多種多様だから障壁の部分とかで一概に当事者はそうみたいな書き方や、ノンバイナリーの説明が申し訳程度だったのが気になった。