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「花房を愛す」
第14回創元SF一次通過作の改稿なしそのままドーンです。改稿は執筆体力が戻ったらいずれ!
privatter.net/p/10288015
※行頭のスペースが半角になってるのはコピペの仕様で崩れてしまったせいで、本テキストではちゃんと全角でした

ここからネタバレ 

創元SF短編賞の総評にあった「主人公があきらめる話を読みたい人はいない」というのはそうだよな~~と思ったのでラストの捻りを考えたが、AIになるという話の肝が消えるので、そうなると全部考え直しになってしまうよなーて改稿をしばし置いた。

皆を失ったモモがク・クーに会いに塔を昇り、そこで月を得た上で取る行動の「あきらめない」ことってなんだろうな。
死者蘇生か?
誰も死なない未来を~~みたいなタイプではないし。
ある意味において、モモは自分の理想に従ってあきらめずに永遠を作ったともいえるんだよな……。
そして思考停止。

フタバ主人公であれば、ヒナを見ずに英苑を出ての冒険が描けたのだろうか?
しかしその場合、薬が出来ても英苑には帰れないし、ヒナはもういないのだ。
それでもそれは「あきらめない」行動なのだろうか?
あきらめないって難しい。

フタバの「知らなければ、なかったことと思っていられる」を壊すのは「知らないことにしてもなかったことにはならない」という事実であり、その辺をどう描いていくか、になるのか?
フタバ主人公だと全然違う話になるな。

ちなみに元はミヨ主人公で、モモはそもそもいない設定だったし、そのときは海に帰る前に終わるストーリーだった。

思考実験として 

フタバ主人公で書くと、フタバは食人種なんじゃないかな、と
。肉食で、ネズミとか丸飲みする。彼女がヒナを愛していたのは食事としてなのかもしれない。
彼女は同系の「お姉さま」によって保護されていて、ときどきどこからか取ってきた生肉をもらってひっそりと食べている。
お姉さまからは「女王蜂に気をつけなさい」と忠告を受けている。
その意味はお姉さまが消えるまでわからなかったが、次第に女王蜂とはモモのことではないかと疑いを持つ。彼女は花園の管理者だ、少なくともそのように大切に保護されている。
フタバは彼女に排斥されないように慎重になる。今まで以上に大人しく、密やかに自分を偽る。
夏の旅によって、彼女の不興を買っていたミヨは排斥された。少なくともフタバには、そう見えた。彼女の同調する能力は脅威だ。モモはまるでミヨが自らそう選んだかのように彼女に選ばせた。
毒の痛みに同調しようとしたモモを見たときのおぞましさをどう表現したらよいだろう。この怯えか、吐き気が、彼女にばれないようにただ祈った。
相容れないもの。だが花園にいるためには、この女王蜂の傘下にいるしかないのだ。
しかし他ならぬ彼女自身の選択によって、彼女の世界は崩壊していく。
ヒナの死を前にフタバはモモと二人残されるよりも、花園を出ることを選ぶ。(続

思考実験として(続) 

フタバはモモに抱きしめられたとき、同調しようという力を感じたが、じっと耐えた。引き留めようとする純粋な思いの塊は、思ったよりもずっとずっと弱かった。
これが自身の餌となり得る肉に過ぎないことに、フタバはそのとき初めて気づいたのだった。

冬に旅立ったことで自身もまた苦境に立たされる。花園で二人、モモと生きる道もあったのではないか。いつの間にか消えていたお姉さまと同じように。
けれど喉が渇き、腹が減るのはもう耐えられなかったのだ。
私はきっと、人ではなかったのだから。

というところまで考えた。
結局羅生門落ちになってしまう!!

「花房~」自体が人間関係のめんどくささだったり「嫌い」ていう感情の話だったつもりなのよ。
AIにあえてプログラミングしない感情じゃないかな、という前提のもと、それを「人間らしさ」と捉えてみたら気持ち悪い話になったという(そりゃあね)。

フタバがモモと離れることで嫌悪感情は和らぐだろうけど、再会はないだろうし、でもまあ何度でも思い出すし、あの子をどうして好きになれなかったのか、とは悔やむのだろう。
感情面では書けるが、そこからの事件がないので積みました(箪笥に)

湿っぽいぐちゃぐちゃしたのしか書けなーい(ヽ´ω`)ウェー

改稿案として 

「花房を愛す」の改稿案、というかこれなら道があったかなあという案を思いついたが、書くか書かないかはわからない。

モモがお姉さまから受け継いだ時点でク・クーの存在を疑うという転換点はいけたなと。
存在を疑うというか、全てを答えていたもうひとりの友は、本当に自分にとって友だったのか?という発想。
つまりフタバやムユコの旅立ちを裏切りと感じており、更にヒナが死を持って旅立ったことにも、悲しみよりも裏切られたと考えている方向に持っていけば、「あなたは私を裏切らないよね?」という疑心暗鬼(?)にいけるのではないかと。

それによってミヨの集落があると思っていた地帯が海じゃないことが資料室とかでわかったりするかな。
AIの性能が悪いやつだ!

前提の全てが壊れちゃうから、動き続ける話にはなるな、何が動くかわからんけど…。
モモが英苑を出ることになるだろうけど、そもそも外について私が設定してない。歩いて海に行けるくらいだから、道は残ってるんだろうけども。

さらに人工知能と人間の話ではなくなる気もするので悩ましい。

「AIがどれほど優秀でも使う人間が足りてないと滅びる」し、同時にその間違った使い方の代表格である「恣意的な選択する」話でもあったので、これはこれで改稿なしでもいいかなーと。

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