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AIサポートのルーティン(書かない) 

AIがサポートセンターを担当しているところに老婦人から「先日お世話になった田中さんにお礼をしたくて」と電話がかかってくる。しかしサポートセンターはもうずいぶん前からAI化しており、人間の担当者はいない。そう説明すると、婦人は「たぶんここだと思ったのだけど」とうろ覚えに経緯を説明する。「中田さんだったかもしれない」AIは機械的に応答を返していく。内容が対応手順に一致しない限り延々と聞き手を続けるようにサポートAIは設計されていた。最終的に「ありがとう、とても親切にしてくださって、助かったわ」と老婦人は電話を切った。
老婦人は認知症を患っており、AIは個人情報保護の観点から、サポートに関連しない情報である個人名「田中さん/中田さん」が削除された。
これは毎日繰り返されていることだったが、それを覚えているものはいないのだった。

すでに誰か書いてるやつ~~

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