「短歌タイムカプセル」
現代歌人115人のアンソロジー。一人につき20首が選ばれて収録されている。軽い気持ちでめくれる読みやすい本。
ひとまずア行の歌人まで読んだ。
◆安藤美保
君の眼に見られいるとき私(わたくし)はこまかき水の粒子に還る
◆井辻朱美
楽しかったね 春のけはいの風がきて千年も前のたれかの結語
◆岡崎裕美子
体などくれてやるから君の持つ愛と名の付く全てをよこせ
はい、あたし生まれ変わったら君になりたいくらいに君が好きです。
◆岡野大嗣
そうだとは知らずに乗った地下鉄が外へ出てゆく瞬間がすき
もういやだ死にたい そしてほとぼりが冷めたあたりで生き返りたい
◆奥村晃作
犬はいつもはつらつとしてよろこびにからだふるはす凄き生きもの