銀紙を海に想たてし午后三時置かれまほしき菓子の透明
手鏡の裏に私める爾が貌に塗られし丹も軈て干かむ
爾の躬を泛ぶに適う小さ膜うち破る日のうら悲しけむ
余の平方=汝なりしとき星辰の熱をし佩びけむ
わたくしの骸を履みて踊る〈死〉のポスト・フェストゥム階のさび色
「銀紙を」が以降の作風には出てこない味わいがあって個人的にいい感じだけど、ちょっとあざとさもある
「平方=」はピュタゴラスとかフィチーノについて調べていたときに思いついたはず。平方と平方根は同じ属性を帯びているみたいな思想だった気がするけど忘れた
あとはゴシック趣味の範疇なのでまぁ平常運転