私も人の家や仕事場に行くとまず本棚に目を奪われるよなー。背表紙ながめていると話すのとはまた違ったかたちでどんな人なのかわかるので、もう、興味津々である。失礼だと思う人もいるかもしれんが、まあなんか、おもしろい履歴書、みたな感じである。興味が似てたりすると、「わかるなー」という感じになる。

オフィスや家に来た人が本棚を見る人だと、おお、本棚をみる人種だな、と思ってそれだけで印象ランクが上がる。なおかつその中の一冊を話題にしだしたら、印象はますますもって良くなる。若い人だと「それもってけ」とかになり、あとで忘れて「あれどこいったっけ」となって、買いなおす、なんてことも何度もある。

自分も若い頃、そうやって頂いてきた本が結構あって、意識の上でその本は、その本をくれた人とずっとつながっている。文化的な遺伝子みたいなものだね。電子書籍には、それがない。

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@kmiura 実家に残している亡父の蔵書のことを思い出しました。そろそろ片付けをしなくてはならないのですが、「文化の遺伝子」を途切れさせてしまう気がして、なかなか踏み切れません。

亡くなった家族の本棚は、並びを変えるのもなんか名残惜しい感じがして、難しいですね。遺伝子は単一で意味があるわけではなく、全体でのシステムでもあるから。

義理の祖父が国立大学の中国文学の研究者で、20世紀初頭からのすさまじい量の文献があって、まとまってあることに意味があるから大学図書館が文庫にして引き取ってくれないか、ということでいくつか打診したけど、どこもそのような問い合わせがあるようでスペースがない、とのことで結局散逸しました。並んでいる本の写真だけは撮った。撮るだけでも大変でしたが。今思えば、中国の大学にも聞くべきだったが、当時は頭が回らなかった。

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