どのように真理が構想されるにせよ、同じく真理を探求してい中間対話者たちがバラバラな背景や理論的前提を示してくるような厳密な哲学的な精査の生き残りにさらされて、自分たちの諸理論が真であるという我々の確信はさらに増していく。このようにして、真理をもとめて哲学的探求にかかわることは、新たな中間対話者たちをその会話のなかに引き入れる必要性を含意している。[実際、インドの伝統では歴史的に、哲学的対話においてつねに新しい対論者を組み入れ、そこから真なる見解(定説)を導くという形でこれを行ってきた。伝統の停滞期やスコラ主義の到来は、こうした中間対話者がいなくなると同時に起こったことは間違いない]
以上が、本書で支持されるインド哲学に対する中間対話的アプローチである(イントロダクションp26)
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