小説を書きたい。長らく「これが新作です」というものを出せていない気がするので、出して読んでもらいたい。何より、小説を書いているときにしか感じることができない快楽みたいなものが(苦痛:快楽が9:1ぐらいの割合とはいえ)やはりあって、それを味わいたい。
…という気持ちだけが高まっているのだが、いっこうに書けない。書ける気がしない。
私は基本的にいつも「書けない」と呻いているうえに、「書けない」と言いながら作文仕事を完了させたりもしている。なので私の「書けない」はなんていうか、とても薄っぺらく、「また言ってるよ」「そんなこと言いつつ書くんでしょ?」といなされても文句は言えないのだが、それにしても、書けない。
そもそも書くことがない。何を書いていいのかわからない。小説って何を書けばいいの?何だっていいよ、何を書いても小説にはなるよ、ささいなこと、朝起きて夜寝るまでのなんの変哲もない日常だって、小説にできるよ。こういう自問自答を毎日繰り返して、でもやっぱり、書くことがない。
いっそ「小説が書けない」ことを小説に書けばいいのでは?!とかも考えるんだけど、なかなか難しい。小説ってどうやって書くんだっけ…。
そんなわけで、文学フリマに新作を持っていきたいという気持ちはとてもあるんですが、予定は未定です…