出張先のビジホで、恒例のコンビニで恥ずかしいウヨいムックを探すのをやめ(最近減ってる)、川端美季『風呂と愛国』を読み耽る。各章ごとのテーマは、掘っていけばそれで本が書けるほどの深さがあるが、新書だからこその紹介の仕方で、さくさく楽しく読めるように作ってある。さすがだ… 風呂文化/銭湯史における明治初年の大変動の重大さを学ぶ。明治に入っても、執拗に男女混浴銭湯の摘発は続く。
興味深かったのは19世紀における英仏米の公衆浴場運動で、「不潔」が悪徳とされたのは上流階級からの下層階級への眼差しによるところが多い多分に階級性を帯びた価値基準であったこと。それが防疫などの社会防衛的な、かつ慈善という色を帯びたものであった、と。そしてそれが日本にも輸入され社会政策になっていく。
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