本日の産経新聞、西見由章台北支局長の「「平和主義者」偽装する中国 読み解く鍵はマルクス主義の「弁証法的唯物論」」がかなり悲惨で、文中に見出しにもなったこんな展開がある。

「なぜ中国は臆面もなく矛盾した措置をとれるのか。その二面性を解明する鍵はマルクス主義の「弁証法的唯物論」だ。対立・矛盾する二つの事柄を統一し、より高次元の結論へと導く思考法で、矛盾を矛盾として考えない発想につながる。この弁証法的唯物論こそが「中国共産党員の世界観と方法論」(習氏)である」。

中国共産党の世界戦略からではなく、いきなり「弁証法的唯物論」から天下って説き起こす珍論だが、「対立・矛盾する二つの事柄を統一し、より高次元の結論へと導く思考法」という唯物論と関係ない俗流弁証法の解説しぐさが、すごく原理っぽい。

sankei.com/article/20240819-I3

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「矛盾を矛盾として考えない発想につながる」……ここで、毛沢東『矛盾論』とかが思い浮かばないところがまたなんとも味わい深い


きっと存在さえ知らない人が書いている気がします。
あ、以前早川さんが紹介されていた『増補 総力戦体制と「福祉国家」』を購入しました。大変興味深い本ですね。衛生主義、生産力主義、民族-人口主義それぞれの『社会国家』観など特に。良書のご紹介ありがとうございます。

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