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関東大震災直後の「自警団」を構成した人々の階層(「加害者像」)については、「店子階級」とか「都市下層」など、さまざまな研究の蓄積があるようだが、佐藤冬樹『関東大震災と民衆犯罪――立件された一一四件の記録から』(筑摩選書、2023年)では、ごく一部が立件された虐殺裁判の被告を精査するとともに、階層横断的に組織された「自警団」の構成などから、〈虐殺事件には、あらゆる年齢層の男性が加害者、殺害者に加わった〉、職業別に見ると〈農民、漁民、商人、職人が主力であった〉ことを導き出し、〈「ふつうの地元民」〉としか言いようがない集団を描き出している。amzn.to/3LBFi7q

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