ジャック・ターバンのような「ひも付き」の研究自体は現在でも皆無ではないものの、バイアスのかかった質の低い研究として扱われます。

医学薬学の研究では製薬会社自体がデータを出す必要がある場合もあるので、それに協力する研究者がいたりします。研究室の若手のトレーニングみたいな位置付けのものも見受けられます。

こうした研究は公的な必要性から仕方がないとしても、医薬品や治療法について客観的に検証したい場合に製薬会社がスポンサーになっていたらダメですよね。

よく指摘されるのが有効性や安全性に問題があると研究論文自体が発表されないという出版バイアスです。

出版バイアスがあるために製薬会社にとって都合のいいデータばかりが世の中に出てくる一方、問題があっても発見しにくくなってしまいます。

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2000年ごろ、タバコの影響を調べた研究論文でそれほど健康に害はないという結論になっているものがことごとくタバコ会社がスポンサーになっていたことが次々と明らかになっていったんです。

それ以降医学薬学の研究では資金源を明示することが求められるようになりましたし、企業スポンサーのついた研究は質の低いものとみなされます。

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