セーラームーンは結構過激な男女の役割反転があって、少女には戦う使命があり、戦いに向いてない男は治癒や精神感応や祈りで後方支援したり家でこどもを守る役割、お姫様の成長を促すため王子様が拐われたり洗脳されたり殺されたりする(いわゆる冷蔵庫の女の反転)。そういう逆転構造を描くことがカウンターとして作用する時代だっただろうし、セーラー戦士の中には性別二元論に収まらない両性具有的だったりジェンダーフルイドやクィアな存在もいたけど"男"は正義の戦士にはなれなかった。その世の中へのカウンターとしてのセーラー戦士の姿に私は救われていたんだよね。
プリキュアは少女をスタンダードにした後で男でもプリキュアになれる事を描いていったし、もっと広い範囲を救う物語かな、と思う。