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やりたい翻訳絡みの企画。レジュメ書きますんで、ちょっと興味のありそうな関係者各位はご連絡ください。

カモガワ奇想短編グランプリの大賞および優秀賞を発表しました。

note.com/kamogawagbooks/n/nd1d

鯨井が主催している読書会(去年の冬から止まってる)、次回課題本はジョン・スラデック『チク・タク×10』です。9月30日11時〜開催。参加自由・無料。
ご興味のある方は以下リンクからDiscordのサーバに参加してみてください。

discord.com/invite/kA57eyFE

チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク - プヒプヒ日記 puhipuhi.hatenablog.com/entry/

カモガワ奇想短編グランプリの一次審査通過作品および最終候補作品を発表しました。

note.com/kamogawagbooks/n/n4c4

公開範囲をまた間違えていたので投稿しなおし。

竹書房の公式noteにて、ジョン・スラデック『チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク』訳者あとがきが公開されました。

note.com/takeshobo/n/nf2f44037

8月25日発売のSFマガジン10月号に、M・ショウ「孤独の治療法」の翻訳を載せていただいてます。
パンデミック下の孤独と狂気をテーマにした、植物ホラーSFです。
今回は作品のセレクト段階から一任という貴重な機会をいただけたので、自分好みの作品をノリノリで訳しました……! ぜひお読みいただけると幸いです。
コロナ絡みのパニックを経験した私たちにとって、きっと刺さるところの多い作品になっていると思います。

頭が痛くて今から寝るんですが、カモガワ奇想短編グランプリは明日8月15日から応募開始です。フォームはもう開けてますので、日付が変わり次第じゃんじゃん送り付けてください。待ってます。

note.com/kamogawagbooks/n/n0b3

アレステア・レナルズの新作、"Detonation Boulevard"を読んだ。
イオの地表を舞台に60時間耐久レースを繰り広げるレーサーたち。人体改造を繰り返しながら、スポンサーを集めてレースの頂点を目指す彼らだが、あるレースの最中、ライバルの車が事故を起こす。主人公はそれを救出に行くが……。
過酷なレースの中で光る紐帯と、レースのために自分を犠牲にし続けなければならないレーサーの悲哀が描かれた作品。おもしろい。

tor.com/2023/07/12/detonation-

Grace P. Fong "Girl Oil" 読んだ。
語り手の女性は、昔なじみの男性に恋心を抱いているが、彼はスタイルもよく美しい別の女性に惹かれている。化粧品の広告オーディションを受けるも、あえなく落とされてしまうが、そこで新商品のオイルを入手する。それは塗るとまたたくまに脂肪を燃やす力を持っており、それを使って彼女はすばらしいスタイルを手に入れるが……。
世に蔓延る強迫的とも言えるボディイメージへの羨望と、そこから来る歪み(これは摂食障害にも繋がる)を、オイルという一種のガジェットを使い、鮮烈に描いた作品。現代的なテーマで批評的。

tor.com/2022/02/22/girl-oil-gr

Ken Schneyer "Laws of Impermanence" 読んだ。
テキストが時間経過とともにその内容を自然と変化させていく世界。25年前に亡くなった父親の遺言書を巡る財産相続争いと並行して、自然と変化していくテキストを巡る各世代の学者たちの考察と、家族の祖父フィリップの妻が友人たちに宛てた手紙が変容していくさまを描くテクニカルな短編。これは面白い。
アリストテレスから始まり、ガリレオ、ニュートン、ハイゼンベルグ、果てはデリダにまで言及していけしゃあしゃあと違う法則の支配する世界でのテキスト論を語るパートも楽しいし、段々と変容していく手紙がもたらす結果もスリリング。
向こうの書評サイトで「テッド・チャン作品が好きな人は好きだろう」と書かれていたけど、確かにそうかも。かなり当たり。

uncannymagazine.com/article/la

M・ショウ「孤独の治療法」のあらすじを解説文から引用すると……
「伝染病が流行する世界でテレワークに勤しむ主人公は、金銭問題やしつこい交際相手、最愛の飼い猫の死、そして隔離された環境での孤独に心労を重ねていた。
そんなある日、何の気なしに観葉植物をピクルスの汁に漬けてみたところ、それが奇妙な変異を起こしていることに気付く。主人公はその変異種を育てることにするが、一方で主人公の身体にも異変が起きはじめ……。
パンデミック下での孤独と狂気をテーマにした植物ホラーSF」

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この題字や原題も含めたデザイン! 初のSFマガジンの短篇翻訳がこれでよかった。

SFマガジン10月号の詳しい予告が出てますね。鯨井はM・ショウ「孤独の治療法」の翻訳を担当しました。
すばらしい扉絵を描いてくださったのはえびせんさんです!

特集「SFをつくる新しい力」とは? SFマガジン10月号予告|Hayakawa Books & Magazines(β)
hayakawabooks.com/n/n409939ae9

東京創元社さまより献本拝受。『紙魚の手帖』vol.12 は夏のSF特集ということで、書き下ろし短編や翻訳、インタビューなどSF盛りだくさん。
鯨井は去年の8月頃から今年の初夏にかけて刊行された翻訳SFのレビューを担当しております。どんなセレクトかは読んでみてのお楽しみ。8月12日発売。

(公開範囲を間違えていたことが分かったので再トゥートです)

ジョン・スラデック『チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク』(竹書房文庫)、書影公開OKが出たのでアップします。
装画はGASさん、カバーデザインは坂野公一さんです。
8月末発売予定。

キム・スタンリー・ロビンスン「ラッキー・ストライク」(SFマガジン1996年9月号/後藤安彦訳)読んだ。
史実では広島に原子爆弾を投下したエノラ・ゲイが事故により大破し、代わりとしてラッキー・ストライク号が任務に当たることになった。爆撃手を命じられた主人公は、悪夢を見る。原子爆弾を投下されたあとの、地上の地獄のような惨劇を。
彼は機上で苦悶した末、投下のタイミングをずらしてしまう。原子爆弾は広島市街を逸れ、人のいない森へと落ちる。これがデモンストレーションとなり、原子爆弾は犠牲を出さないまま、戦争は終結へと向かう。しかし主人公は、反逆罪で銃殺刑を下される。
彼は、その後彼の名を冠する団体を中心とし、核廃絶を達成する未来を見ることのないまま、処刑されてしまう。だが、彼は間違いなく英雄となったのだ。

一種の改変歴史もの。ともすれば自己正当化されてしまいがちなアメリカの原子爆弾投下に対する価値観のなかで、一石を投じた反戦テーマの作品であり、この時期にこそ読まれるべき名作。

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