現代史を題材として、ティーン向けに歴史学の考え方を解説した本が面白い
"歴史の語り方にどうしても「いま」が入りこんでしまうということは、同じ対象であっても、時代によって評価がちがってくるということを意味します。"
"でも、このことこそが歴史というものなんです。過去を過去のまま、冷凍保存して眺めるのが歴史であり、それが理想であると思うかもしれませんが、歴史とはそういうものではありません。"
"第一、そんなことは、そもそも不可能です。自分たちが生きている「いま」をどう考えるか、という視線が過去に向かい、そのとき、必然的に、過去を「いま」とむすびつけて考えること。このことこそが歴史ということになります。"
成田龍一『戦後史入門』
ときどき「現代の目線で過去を裁くな」という阿呆がおるが、それは間違ってるってこと
(そもそもそういうことを言う奴に限って、現代の都合で過去を賛美しとるんだから救えない)