デマをテコにして攻撃を行う自民党の手口の典型例。
駒込武編『「私物化」される国公立大学』
第1章大学が「私物化」されるとはどういうことか――下関市立大学下関市立大学の私物化を許さない教員有志
"「怪文書」は、市大教員が「研究費で酒を買っている」「休日出勤手当を詐取している」「ハラスメントをもみ消している」「論文を盗用している」といった内容でした。"
"下関市総務部は総務部長名で大学に職員を派遣し「調査」を実施するという前例のない対応をしました。"
"二〇二〇年度九月市議会での報告は、「法令、規程違反はないが市民感情に反する実態(十数万円する研究用デスクの購入など)も見受けられる」というものでした。"
"すなわち、「怪文書」を裏付ける事実は存在しなかったわけです。"
"しかし、この「報告」に呼応した自民党系会派、公明党等七名の市議会議員が、下関市立大学、大学教員に問題があるとして、「市議会質問」を立て続けに行う事態となりました。"
"二〇二〇年一〇月には、法人側は飯塚靖経済学部長を理事職から解任しました。"