「左は宣伝が下手。右は上手い。左は見習え」的なことを聞くたびに、若桑みどり氏の逸話を思い出す

当時は小林よしのり『戦争論』が売れに売れていた

若桑氏らが千葉大で反『戦争論』のシンポジウムを開いたところ、小林ファンの学生から「あなた方は僕たちが読めるような本でいまいったことを書いてくれたんですか」といわれたのだそうだ

若桑氏は反省し、小林の「大衆性」だけは評価したんだそうな

『戦争論妄想論』参照

そこから約二十五年。左が「大衆性」を獲得する気配はない

2019年刊行の安田浩一×倉橋耕平対談本『歪む社会』で、安田さんが「左は粗製濫造でいいからもっと本を出さなきゃ」(←うろ覚え)的なことを言っていたが、ようは少なくとも約二十五年前と同じ課題にずっと取り組んでるわけだ

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少なくとも約二十五年解決できていないのは、おそらく議題設定そのものを間違えているんじゃないかな、と俺なんかは思ってしまうわけですね

右の「大衆性」が抱える問題点の解決策は、右と同じような「大衆性」を獲得することではない、ということ

それこそ倉橋氏が以前言ってたように、
"いま、歴史修正主義的な言説への抵抗のためにこそ、学術的な思考と手続きの力を信じることが必要なのではないでしょうか。"
synodos.jp/opinion/info/21446/

……まあ、俺はアカデミシャンでもなんでもないから、倉橋氏がどういう意図でこの言葉を言ったのか本当のところはわかりかねるが

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