岩波『世界』2022.10
菊池恵介「新自由主義の覇権の終焉 フランス左派連合の躍進とブルジョワ・ブロックの迷走」
"これまでフランスの保守は二つの方法で、極右支持層の懐柔を図ってきた。
ひとつは、構造改革の射程を公務員の削減や減税などに限定し、農民や自営業層の反発を招く改革を先送りにすること。
もうひとつは、移民政策の面で排外主義的な政策を打ち出し、ナショナリストの顔色を伺うという方法である "
→サルコジ政権の戦略
"マクロンは、一見、進歩的に見える戦術を展開した。
すなわち、国民戦線をファシストとして真向から批判し、全体主義に対する防波堤として構造改革を唱えるという戦術である。"
→マクロンの戦略→新自由主義路線
いずれにせよ「左の力を削げればOK!万一極右と一騎討ちになったとしても負けるわけない!」的なアレなんやろうが、どう考えてもアカン道を突っ走っとるなあ
日本の場合、既成保守政権の外に極右があるわけではなく自民党が極右を包摂している(by具裕珍)うえ、中曽根以降は新自由主義的な構造改革路線にもガッツリ乗っかってるわけなんで、サルコジ・マクロンの悪いとこどりをしてる感