派遣労働者として人に話をする機会があり、ホワイトボードに10数社の人材派遣会社…派遣労働をしている人だったらまず知っているね、というものを書き出した。
「何社知っていますか?」
と聞いたらほぼ全員が1社、パソナ。
「それではパソナとほかの人材派遣会社の違いはなんでしょうか?」
と聞いたら「中抜き!」と声が上がった。
「マージンはどこの派遣会社も発生しています。公開されている情報ではパソナ1社が特別高いマージン率というわけでもありません。この資料を見てください…」
どの派遣社員にも、あなたが使っている派遣社員にもマージンが発生している…そのことを話したら会場が静かに。
これは…なんか色々と大丈夫なのだろうかと資料の説明をしながら思った。
人材派遣業というのは、ある1社がやっていることではなくて、人材派遣会社を名乗る企業がどこでもやっていること。
そのことを知って欲しいし、わかって欲しい。ある1社を指弾すれば済む話ではないことを知って欲しい。
自分が社会に出てからこれまでの二十数年、非正規労働者が低賃金改善の声をあげると、四方八方から「能力の問題」「選択の問題」「努力の問題」と相手にされてこなかった。特に派遣社員への風当たりは強かった。
でも、他の雇用身分が低賃金ツラ…と言えば識者は低賃金を指弾し、政治も、労働組合も、マスコミも動く。
非正規労働者はずっとこの低賃金ツラ…という生活をしてきたのよね。
https://twitter.com/tokyokeizaibu/status/1623168866850586627?s=20&t=2PEJb6M3wwwOK775JpoOFw
オフィス、電車…はたまた、牛丼屋のカウンター…などなど、あなたのお隣と日常にいる派遣社員でございます。