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>私が今、新聞記者としてこの原稿を書けているのは、本当に偶然の結果でしかない。戦争や災害で生き残った人が覚える罪悪感「サバイバーズ・ギルト」のようなものに、さいなまれ続けている。
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若い頃、なぜ新聞は記者はマスコミは、就職氷河期世代を特に氷河期非正規をこんなふうに何もかもダメな人間だと書いて報じるのだろう?と苦々しい気持ちで記事を読んでいた。

だが、時が経ち、自分と同じ世代の記者が署名で記事を書くようになっていったり上に立つようになっていったりすれば、きっと就職氷河期世代の辛苦を氷河期非正規の苦境を社会の風向きに負けず屈せず伝えてくれるに違いない、と思っていた。本気で。

氷河期非正規は結局、支援は始まってからでさえ、あれもできないこれもできない足りない再教育が必要なお荷物労働者のように書かれて報じられた。
社会に叩く材料を、燃料を投下はすれども世代を励まし、社会の視線を問うことはなかった。
世代は人ではなく見世物になった。

罪悪感を感じるのなら今からでも新聞は、記者は、就職氷河期世代を氷河期非正規を風見鶏にならず伝えてほしい。

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山上徹也被告とロスジェネ=鈴木英生(オピニオン編集部) - 毎日新聞
mainichi.jp/articles/20230408/

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