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お金を出す側が「募金する」という単語を使うのはおかしい、募る側の行為を指す動詞である、というのはその通りなのだが、じゃあ何故 「寄付する」という動詞があまり使われないかというと、以下の要因だろうか:

(1) 単語として汎用的過ぎて、何をどういう経緯で贈ったのかが明確ではない

(2) (1)の理由から、 「資産家や有名人が」「主体的に」「大きな金額や高価な品物を」贈るイメージと結びつきがち

代替の単語として「支援する 」が使われがちなのも、(2)のスタンドプレーなイメージを避けて、自分の寄与を他の人達の中に紛れ込ませるような感じを出したいからかな。

「募金」という用語の範囲については、毎日新聞の校閲担当の方が10年前にブログで整理されていた。
salon.mainichi-kotoba.jp/archi

ちなみにNHKでは「募金を呼びかける」「皆様からの募金」みたいな表現は普通に使われていて、 用語の範囲を意外と緩く取る立場のようだ。

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