幾原邦彦プロデュース朗読劇「春琴の佐助」、村瀬歩&小林千晃組の千秋楽公演を配信で見たわけですが、原案では後世の第三者が春琴と佐助のふたりの人生を辿る構成だからあくまで伝聞や想像として描写されていたふたりの想いをはっきりそれぞれのモノローグとして口に出させてたので、それだけでも結構作品としては別物って印象にはなったな
原案小説では必ずしも実体を伴わない春琴の内面に暗闇で沈んでいくよるべなさという輪郭が与えられてるのとかが特に…
とにかくずっと暗闇の中、たくさんのノイズの中を手探りで進むような演出だけれど、その中の“光”のことを佐助にとっての春琴、春琴にとっての佐助としては描写せず、目を灼くような閃光をその後の一番くらい暗闇(春琴が火傷を負う場面)の布石とするのとか、幾原邦彦~…!だった
劇場で観たらめちゃくちゃ怖かったと思う(暗闇と静寂の中に村瀬歩の怒声が響き続けるので…)

こちらの批評の取材協力をしたのでSFマガジンにHNが載る実績が解除されてるはず(誌面見てないのでどんな風に名前載ったか確認できてない)
SFマガジンで夢とBLのあれこれの話が載るの、めちゃくちゃおもしろいはずだからみんな目撃してくれよな!
note.com/ao8l22/n/n1be11e6eb54

『11文字の檻』収録の「恋澤姉妹」はいわゆる“まなざし”問題について向き合った百合小説であり、よくできた暴力小説であり、そしてよくできた雨宮兄弟二次創作(語弊)であり…でめちゃオススメなんですが、この短編集は福知山線脱線事故をモチーフにした「加速していく」と表題作の「11文字の檻」も社会的なテーマが内包されてる上でミステリとしての出来が良いという強い短編なので大変オススメ
青崎有吾は良い作家(いつか本当に直木賞とってほしいね…)

最新でFANBOXに公開された「陰間殺し」も…すごいよ…!!!!

最強の毒の番外SS、毒をもって毒を制すと恋愛ごっこは、最強の毒発売前にFANBOXで単なるオリジナル江戸BLとして公開されていたので FANBOX勢は最強の毒を読んでから読み返してギャーッ!になっているという

喉の具合悪いし特に朝用事無い休みだからいっぱい寝るぞ!と思ったのに7時間で目が覚めた
:ohayougozaimasu_wide:

※名前の漢字の関係で毎回窓口で通帳を切り替えている

銀行窓口で手続きをしようとしたらいっぱいになって切り替え済の通帳が3冊出てきた(「切り替え済の通帳にはシールを貼ってるはずなんですけど手続きをした者が忘れていたんですね…」ってシールを貼ってくれた)

“ただしい”、けれど“背伸びを続けている”、“名探偵”たる天命大地のCVが岡本信彦なことに感激してたら1時間半が溶けた
youtube.com/watch?si=VQgMfSvB9

FGOでもお馴染みみたいな超豪華イラストレーター陣にEXILE TRIBE若手組(が担当するキャラ)を描かせてくるバトルオブトーキョー、おもしれーコンテンツ
natalie.mu/music/news/567136

最近都合によりほぼ毎朝7時半くらいから8時くらいまで父の横でめざましテレビ見てるので、ちいかわも毎話父がそばにいる中で見ることになってるんだけど、今日はかなり手に汗を握った

マジで数日かなりバトルが勃発してたらしく、オススメタブにめちゃくちゃ流れてきてて、私はやや胸を痛めていた
二次元オタクは解釈バトルに慣れているが、恐らくバンドのオタクは解釈バトルに慣れていないので泥沼になってるし、曲に愛着がある古参VSにわかで曲に愛着がない新参みたいな構図さえ作られていた
ぐるぐるさん(配偶者)には「あなたがnoteにエントリを上げて応戦しなよ!」って言われてたんだけど、私は古参だけど茶の間だから「茶の間に何がわかる」って言われるだろうし、そもそもこういうかたちで私が乗り込んだら一部に対してオーバーキルになる…

私が最初に“見た”ミセスおよび大森元貴って、ほぼメジャーデビュー直後の彼自身として初の大阪ワンマンライブだったんだけど、その時の大森のMCで忘れられないくだりがふたつあって
ひとつは「この春に高校を卒業して、あんなに学校のことが大嫌いだったのに、いざ卒業してみるとなんだか胸にぽっかり大きな穴が空いたような気分」のくだりで、
もうひとつは「自分たちの夢は有名になること とにかく売れて有名になって、紅白や武道館のステージに立って、今まで僕らをバカにしてきた周りの人たちを見返してやること」のくだりで、当時19歳の大森って自分の音楽で周りの人間を、恐らく大嫌いだった“学校”のひとたちを見返してやるという気持ちで動いていた部分が大きいんだろうなと感じたんだよね
「高校生の間にメジャーデビューするのが目標だった」とも言ってて、実際最短ルートでそれを達成してるし
(※大森は中学で軽音部を作ろうとして教員たちからの猛反発に遭い断念して以降不登校で、高校は通信制のところに入ってその頃から音楽事務所に入って楽曲制作をしてる)

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しかし、そもそも今回の公演において「Attitude」がどういう意味合いであの場面に使われたかの解釈の時点から齟齬がありそうなんだよね
当該の章の「Attitude」の場面で大森演じる青年と彼女が恋愛関係として結ばれたかどうかからして解釈が分かれると思うし(私は恋愛関係にはならなかったんだと読んでいる)

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「Attitude」、元々ほとんど大森の独白みたいな歌詞だし、発表当時からバンドとしての決意表明としての意味合いのある楽曲だったはずなんだけど(これは歌詞読みながら曲聞くだけでもわかる)(MVもインディーズ時代のMVのオマージュになってるのでわかりやすい)、バンドの休止やその間のメンバー脱退とかの事象が絡んで、より決意表明としての意味合いが強まってファンダムからも「バンドとして大事な曲」として認識されてたっぽい

それが今回のミュージカル仕立ての公演の、先述の“わかりやすい”章のラストに持ってこられて、(元々明るく軽快なメロの楽曲だけど)華やかにアレンジされた上でアンサンブルも集合してショーとして華やかな振り付けで披露されたことで一部のファンが物凄くショックを受けたらしい
マジでオススタブにめちゃくちゃ流れてきた
「Attitudeであんな風に踊ってほしくなかった」「Attitudeが穢された」「信じられない」というようなファンたちの悲痛なお気持ちが…

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恐らくファンダムで一番物議を醸してたのは、先述の二部のラストに使われてた「Attitude」(youtu.be/ji99kh-GzTQ?si=CyXIgA

当該の章は「青さのカケラ」って章題で、「春愁」「Just a Friend」「Attitude」の三曲で構成されてて、「ひとりでいたい、けれどひとりきりはさみしい」というアンビバレントな気持ち・孤独と鬱屈を抱えた青年が、ひとりの女性と出会ってその孤独と鬱屈から引っ張り出されて恋に落ちるけれど、彼女は他の男に恋をしていて――というあらすじになってる
このあらすじ自体は「春愁」→「Just a Friend」の楽曲を聞くだけでも“わかる”くらいでわかりやすいので、ラストに「Attitude」が持ってこられるのは実際私も意外ではあったんだけど

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大まかに三部構成だったんだけど、一部は物語としては普遍的だけど表現としてはかなり断片的・抽象的なラブストーリー(演出としてはダンスによる身体表現の比重が大きい)、二部はよりストーリーラインがわかりやすい、孤独からの脱出としての青春・ラブストーリー、ときてたのに、三部で突然“劇場”という場をメタ的に利用した「華やかなステージから下りたあとのパフォーマーの孤独と虚しさ」の表現がぶちかまされて終わるというかなり挑戦的な構成だったので、慣れてない人がついていけなくなるのは、まあ…しょうがない部分もあるんだけど…
(※私は三部それぞれはある程度独立したオムニバスだと思った)

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