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神保町ブックフェスの「半額セール」を見るたびに「それをそのまま本屋に仕入れさせろ、そして30%オフで売らせろ」と思いますね。本が安く買えるほうを選ぶ権利が読者にはあり、責められる謂れはひとつもない。問題は、本を安く売るという権利・選択肢が(公式には)本屋にないこと。

こういうことを考えている出版社ももちろんあるが、ほとんどの出版社は既存のシステム(委託制度と再販制度など)を少しも疑問に思わずそのまま乗っかり、そのなかで生存戦略を実施する。ゆえにその既存のシステム内における弱者が、システムの持つ歪みによる皺寄せを最もくらうことになる。

ブックフェスで安売りするのを禁止したいわけではない。出版社だけが安売りできるシステム=環境がよろしくないということ。

独り勝ちじゃなくてみんなで勝つのを意識してもらいたいのだけど、あんまり期待はしてない。「本(屋)」のことしか考えてないからね。ほかの娯楽産業はもちろん、別業界とともに生き残ろうという思考回路ではないので。だから「本にも軽減税率を!」とか言えちゃうわけでして。

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