軽出版ね......私もすでに権威側(=本屋としての知名度がある)からこそ言うけども、文フリとかの大きな即売会に「1冊も売れないかもしれない」という恐怖や不安を1ミリも抱かないで出られるのであれば、それはもう土俵がちがうというか、立っている前提がちがうわけで、そこに乗り込んでいくことは「侵略」的であるという自覚を持つべきだし、すいません場所お借りしますねくらいの低姿勢でいくのが筋だと思う。土壌荒らし、生態系破壊、その要因になってしまう存在だという自覚が必要。

あと、文フリや同人誌的な界隈からスタートして商業に行った人(売れっ子になった人)と、すでに商業で出せてて「文フリ(同人誌)という選択肢もある」という人とでは、受け入れられ方も違うわけで......。前者の代表例はこだまさんとかだけど、こだまさんだってはじめは無名の存在として「1冊も売れないかも」と思いながら出店しただろうし、だからこそ古参ファンは「デカくなって帰ってきた!」とよろこぶし、書き手としても「自分もああやってデカくなるぞ」的な前向きな嫉妬を感じられる。

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出版業界の者からすると文フリとかも業界内部だと思ってるかもしれないけど、文フリ的なものを住処としていた者らはそうは思ってなくて、だからこそ「侵略」としか感じてない場合もあるわけで、そのあたりちゃんとわかって出店してんのかい?してないよな?という思いがここ数回は強くなっている。文フリは神保町ブックフェスじゃないし、同人誌≒ZINEと軽出版も別物だよ。

出版社などの業界関係者が主催しているブックフェスと文フリを同じものだと考えてはならんでしょう。文フリ側もそれをよしとしたからこそこうなってる面もあるけども、業界側が文フリに「出版業界」の希望(=金の匂い)を嗅ぎつけて乗り込んできたことによる悪影響は、これから徐々に大きくなる気がする。

言うなればライオンが腹すかせすぎて草食べ始めた、みたいなもので、申し訳程度に急場凌ぎにハミハミするくらいならまだしも、大手を振ってバクバクやり始めたわけだから、生態系は破壊されますよね。

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