五郎丸の一連の発言、実力で勝てなくなった他者(=ライバルなど)の邪魔をするために実力以外のなにかを持ち出すという、本当によく見られるムーブで、中高の部活なんかではそれが先輩後輩の上下関係を背景にして頻繁に生じるんですよね。後輩らしい振る舞いをしない生意気なお前は認めない。ゆえに試合にも練習にも参加させない。実力?そんなものは関係ない。まずは後輩らしい振る舞いができるようになってからだ。という理論。支配欲と権力欲、そしてその背景に恐怖や惨めさがあることをまなざさないと、この「理屈無視の理論」が生じてしまうことは理解できない。理屈無視の理論を振りかざしている者も、それが荒唐無稽であることはわかっている。しかしそうしなければ己が保てないのだ。当然、これはスポーツ界に限った話ではない。
文芸評論家Kが「若手」評論家複数名に対してやっていることなんかは、この典型もしくは類型だと思われる。なので、若手評論家の邪魔をするために「差別」が「利用」されている、と捉えたほうがいいかもしれない。