処理水を海洋放出したら当然国際社会(少なくとも近隣国家)から孤立していくわけで、仮に現政権の理想が大日本帝国でWW2の再演(とまではいかずとも戦争参加)をも理想としているのなら、見事に1930年代の孤立ムーブをなぞっていくように思える。ただ、このまま孤立を深めて戦争にまで発展したら、勝利の見込みはない。単にそれがわからないほど愚かなのかもしれないが、現政権が「祖国のために死力を尽くしたが、降伏せざるを得ない。無念の極みである」的なところまで模倣したいと考えている可能性もあり、それを笑い飛ばして否定できないのが怖い。人間の欲望には理屈がぶっ飛んだものがあるので。

いまいる英霊とやらだけじゃ物足りなくなってきちゃったんじゃないだろうか。だから靖国に新たな英霊を放り込み「ああ我が誇り高き英霊よ」とやりたいのかもしれないね。自分が英霊になりたいわけじゃない。「ああ英霊よ」と嘆き感謝をしたいだけ。だから負けていい。負けたほうがいい。そういう思考回路の存在を完全に否定できないのが本当に嫌だ。だってそうでもしないと理屈が合わなすぎる。

最悪自分が死んじまっても英霊になれるし、生き残りゃ英霊に感謝できるし、いずれにせよ幸せだね。とか考えてるのかな。そう考えると理屈が通ってしまう。国力(という言葉自体腹立たしいが)を下げる愚かな政策をとりながら、戦争へと向かう政策をとる。勝つのではなく負けることを目的としていると考えると、この矛盾に辻褄が合ってしまう。

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おのれの人生に希望がないのかもしれない。希望があれば、なにかやりたいことがあれば、長生きしたいとまでは思わなくてもとりあえずそれを成し遂げるまでは生きていたいと思うし、そのためには社会状況をよいものにしておきたいとも思うはず。でもそうではない。となると破滅や破壊にこそ希望を感じているということ。

だから意図的な差別・ヘイトや権力追従は、やはりSOSの発露なんだと思う。自分の人生がつまらない、希望がない、どうにかしたい、どうにかしてほしい、そういうSOS。そんなSOSの出し方をしなくちゃならない状況に追い込まれる者を減らす、それが必要なことなのだろう。地獄におちる前にくいとめる。

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